【Part2】初めてのロゴデザイン。見習いwebデザイナーが考える「デザイン業とは何か」
こんにちは、マコトです。
今日は久しぶりの朗読劇です。現地参戦が生きている意味なので、これで10ヶ月ぶりに私の生存が証明できます…気をつけて行ってきます。
さて、本日は本業の方の経験談で、先日投稿したロゴ案件の後編です。
全編のリンクはこちらですが、あらすじを説明しておきますと、
専門時代に授業で習っただけなのに、ある日突然
「かっこよくてスタイリッシュなロゴを寄越せ」
と言われた駆け出しデザイナーの備忘録です。
▼前回の記事はこちら▼
makoto0804-illustration.hatenablog.com
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- 1、どれかしら刺さると信じて先方にデザインを送る
- 2、わ、私まだ戦えます…!!完成でいいって言われた
- 3、デザイナーとはどうあるべきだろうか
- 4、クライアントの決定>>>デザイナー(端くれ)のプライド
1、どれかしら刺さると信じて先方にデザインを送る
さて、前回ノートにロゴのアイデアラフをたっぷり描き出してみた私です。
さっそくデザインを先方に見ていただこうと思うのですが、現在の状態は落書き同然。デザインの他にメモ書きも乱雑と書かれているので、これではとてもお見せできません。
そこで、たくさんあるデザインの中から、いくつか先方の心に刺さりそうなものをピックアップしてみることに。
1つのベースから派生したものもあるので、ひとまずその中からは1つを選びます。
さらに、それらを1つ1つデジタルで描き起こします。
ざかざかシャーペンで描いたものではデザインの詳細が伝わらないので、キリッとビシッと、フォトショップで描き直し。
ちなみにこれまだラフ状態なので、先方にお伝えしてくださいね社長!
わかったよ〜、伝えておくね
(やりとりは諸事情あって社長を介しているので伝言はしっかり行います!)
できたものがこちらです。
…と思ったのですが、かっちり描いたものをどう頑張ってボカしてみても、企業名が分かってしまう…。アルファベット数文字なので判別できちゃうんですよ…逆に分からなくなるまでボカすとモヤモヤにしか見えないし…
ということで、作業の痕跡を残したかったのですが、今回は見送ります。すみません!
画像を貼ることでちゃんと仕事した感を演出したかったと供述しております
2、わ、私まだ戦えます…!!完成でいいって言われた
まとめたラフを送って数日後、社長づてに先方から連絡がありました。
送ってくれた中のデザインAで決定でお願いします!
…ン???
決定…だと…?
先ほども記述したように、これはまだラフ段階ですとお伝えしたのですが、先方はその中の1つを「決定、完成でいい」と言っています。
私の中では、ラフ1つ1つにさらなる改善案をイメージしていました。
どれを選んでもらったとしても、よりよくするためのアイデアをまだまだ持っていたんです。
も、もしかして、ラフだってちゃんと伝わってない?!これが自分の全力だと思われてる?!妥協で選ばれてたらやだな…!
だとしたらデザイナーとしてというか、個人的に納得いきません。
あ、あの…このデザイン、まだまだブラッシュアップできるんですけど…!私まだやれるんですけど…!
しかしやりとりは次のステップへ。私の訴え、届かず…。
最終的に指示通り、AIデータとSVGデータを作成し、納品。
▼SVGデータ作成との格闘記録はこちら…▼
makoto0804-illustration.hatenablog.com
3、デザイナーとはどうあるべきだろうか
デザイナーは芸術家ではありませんので、自分の
こうしたい!!
という想いよりも、仕事を依頼してくるクライアントの
こうしてくれ!!
という意見を優先させなければいけません。
そのためには自分のスタイルを押し殺してでも物づくりをしないといけない時があると感じています。
もちろん例外はあります。独自の世界観やスタイルを持つデザイナーであれば、「あなたの世界観が好きなので依頼した。思うままにデザインしてみてください」というやりとりがほとんどでしょう。
メルヘンで可愛いデザインがウリのデザイナーに、グロテスクなデザインをわざわざ依頼する人はいませんよね笑
私も自分の唯一無二を世間様に認めてもらえたら、物づくりをする人間としてそれが一番自由で幸せで光栄なことかな…とは思うのですが、現状自分の中に「これが他の誰にも負けない自分の世界」というものを持っていない自覚があるので、まだそこまでは求めていません。
そのための今は準備期間と思っています。誰に何を求められても、イメージ通りのものを提供できるようなスキルを身につけないといけません。
なので今回はあのラフが求められていた答えだった…と…信じることにします…!
なんだ、この程度で完成なの?妥協だけどこれにするか…
と思われていないことを祈ります。
本当はまだやれるんだ!もっとデザインを詰めさせてくれ〜〜!!
4、クライアントの決定>>>デザイナー(端くれ)のプライド
…数々のちっちゃいプライドをグッと堪えて、今回の名誉あるお仕事はなんとか終了。
クライアントのいうことは絶対。ましてや私は名も無き見習いデザイナー。今回初めてのロゴデザインなのに、こんなに大きな案件に関われたことに感謝しようと思います。
いつかクライアントが「このデザイナーならこっちの我が儘の限界にまで応えてくれる!!」と思ってくれるようなデザイナーになれるよう、今後も精進しないとですね。
それでは今回は以上になります!
また本業の方で面白い経験をしたらお話ししたいと思います。
また、先輩デザイナーの皆様のご意見もぜひお伺いしたいです。お待ちしております。
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